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               7.夜祭り

 境内に入ると、さらに混んできた。離れ離れにならないように太吉はお米の手をしっかり握りしめた。


「お米ちゃん、どうした?」


 急にある気が遅くなった。昼間のことがある。心配になり、振り返りその手を引き寄せた。


「止まるんじゃねぇ!」


 後ろから怒鳴られ、押される。自然に太吉はお米を両手で抱くような形になった。


「止まるんじゃねぇ!進めよ。馬鹿野郎!」


 太吉は真横に避けられない。進みながら境内通りから脇へ出た。お米を庇うようにしっかり両手で抱いている。


「大丈夫?少し休もう」


 立ち止まると、太吉は抱いた両手を離し周りを見渡した。露店だけで休む所がない。このまま進むわけにはいかない。


 お米は両手を離されがっかりした。ずっと抱いて欲しかった。若先生と二人きりになりたかった。思案した。


「若先生、ありがとうございました。でも少し疲れました。すみませんが長屋に送って頂けませんか?」


 お米はどうしても二人だけになりたかった。


「無理させてしまったね。ごめんね。送って行く」


 暗くて顔は見えないが、様子を見れば体調が悪いのはわかる。作り笑いがせつない。夜祭りに誘った自分が悪い。


「おぶって行くよ。さ」


 太吉は腰を屈めて両手を後ろに廻した。お米はそれを見て迷ったが、こんな良い機会は無いと身体を太吉に寄せた。


 子供のように足を広げておぶさるわけにはいかない。太吉が後ろに手を廻して来た。丁度お尻のあたりになる。


 そろりとお尻を擦るようにして持ち上げた。お米はその瞬間ぞくっとした。首筋から太吉の体臭が漂う。若先生の匂いだ。


「お米ちゃん、これじゃ歩けないな。足を少し広げてくれないか」


「はい」


 お米は背中を少し離れ足を広げた。足は開かない。着物の裾が邪魔だ。お米は太腿の近くまで捲り上げた。夜目には見えないだろうと思った。


 おぶって貰うのだもの仕方ないわ。通る人が見て行く。幸い暗くて良く見えない。恥ずかしいから直ぐにおぶさった。


 太吉は容赦もなく、開いた足を両腕で抱え込んだ。着物の上から背中の胸は柔らかく当たる。どきどきする。


 歩きはじめるとその軽さに驚いた。おなごと言う者はこんなに軽いものか。まるで子供を背負うようだった。


 お米は小柄で身長が4尺7寸(約141㎝)程しかなかった。太吉は大柄で5尺6寸(約168㎝)程であった。


 歩く度にお米の甘い匂いが漂う。胸の感触が心地良い。不謹慎だが太吉自身が盛り上がって来た。暗くて幸いだ。


 長屋まで7町程の距離はすぐに着いた。お米は背中で揺られ、その刺激で元気になった。


「さ、着いたよ」


 お米は、首に廻した両腕を外した。もっとしがみついていたかった。もっと遠かったら良かったと思った。


 それは太吉も同じだった。背中に当たる胸の感触や両足を抱えた感触をもっと味わいたかった。


「ありがとうございました。重かったでしょう?」


「全然!それより、どう?具合は…」


「はい、おかげ様で良くなりました。おんぶしていただいたおかげだと思います」


「それは良かった。じゃ、これで失礼する」


「若先生お待ち下さい。おかげさまで元気になりました。これから晩御飯を作ります。是非召し上がって頂けませんか?」


「おっ、それはありがたい。実は腹が空いている」


「わかりました。直ぐにお作りいたします」


「お米ちゃん、その間に水を浴びたい。井戸はどこにあるかな?」


「あそこです」


 お米は嬉しそうに指を差した。太吉は手拭いを渡されると井戸へ向かった。幸い誰もいなかった。


 太吉は水を浴び、さっぱりして戻って来た。お米が嬉しそうに迎えた。早速、用意された場所に座った。


 お米は手際が良かった。めしを炊きながら、あり合わせとは言え3品のおかずを4半刻(30分)で作った。


 焼いた目刺しに、野菜(里芋、大根、人参)の炊き合わせ。きゅうりと大根のぬか漬けに大根の味噌汁。


 膳に並んだ色合いも良く食欲をそそった。太吉は味噌汁の匂いにごくりと唾を飲んだ。思いっきり腹が空いた。


 膳はお米と向かい合わせになっていた。


「何もありませんが、召し上がって下さい」


 太吉は3杯もお代わりした。


「お米ちゃん、料理うまいね。お店の料理よりもうまい。お腹いっぱいだ。食べ過ぎちゃった。悪いけど横になるよ」


「はい、今、枕をお持ちします」


 ごろりと横になった太吉の顔の横に、お米が屈みこむようにして枕を差し出した。


 お米の甘酸っぱいような匂いが漂った。太吉はその甘い匂いに刺激され我を忘れた。


 太吉は上半身を起こすとお米を抱きしめた。そして口を吸った。お米は抵抗しなかった。むしろ待っていた。


 太吉はお米を横倒しにして自身の上半身を被せた。そしていきなり胸に手を入れて来た。ぎゅっと乳房を掴まれた。


 あっと言う間も無い。その乳房を吸って来た。片手で胸元を広げもう片方も掴まれた。くすぐったかった。


「汗のままです。身体を拭いて来ます」


「このままで良い。お米ちゃんの匂いがする」


 言いながら片方の手が脚の間に入って来た。そこは汗と興奮で潤っていた。それが恥ずかしくて体をよじった。


 それでも指が入って来た。少し痛かったが心地良くなってきた。そこは汗と愛液でぐちょぐちょになった。


 帯が邪魔になる。太吉はもどかしそうに外そうとする。お米は自分で外した。太吉はお米の襦袢から全てを脱がせた。


 行灯の灯りに、目を瞑ったお米の裸身が美しい。太吉も素っ裸になり、そのまま被さって行った。


 太吉は手を添えると一気に自身を入れた。お米は呻いた。痛さよりも太吉と一つになったのが嬉しかった。


 太吉は一瞬だが鈍い抵抗を覚えた。しかし、包まれるような強い圧迫感の心地良さに埋め込むように上下した。


 これまで何人の女と寝て来ただろうか。ゆるい感触を当たり前と思っていた。


 この感触は何だ?締め付けるような心地よさ、すぐ絶頂が近づいて来た。我慢ならぬ。射精してしまった。


 お米は、ひと際激しい動きに両手を拳に握り絞めた。突然動きが止まった。


 身体の奥に生暖かいものが広がっていく。あれっ?と思い身体をすぼめた。その感触に太吉は再び復活した。


 太吉は動き始めた。今度は少し余裕がある。ゆっくり確かめるように上下した。中は精液に満ちている。


 充分に潤った中での注送に、お米はだんだん心地良くなってきた。太吉の汗が顔に落ちてくる。二人共汗みどろ。


 太吉の息遣いが再び激しくなった。急に奥深く続けて入って来る。突き抜けるかと思った瞬間、そこはまた生暖かくなった。


 太吉は横向きにお米の身体から降りた。大きな息遣いは続いている。


 お米は身体から何か流れてくる気がした。そっと手を当てた。どろっと続いて何かが流れ出てくる。


 お漏らしのはずは無いので、そっと匂いを嗅いでみた。栗の花の匂いがした。嬉しかった。あたし女になったの。

               

                        つづく

次回8回は8月31日火曜日に掲載します