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     17、節制

 おちかに気付いてから、俊介の心の中に葛藤が生じた。医書は活字を目で追うだけになり、頭には少しも入らない。


 おちかがそばにいると思うだけで身体が熱くなってきた。今日一日、心の中でどれほど自分に誓いをたてたか。


 いらないと強い口調になったのも、自分を自制するためだった。思いながらも身体には熱き血が高まっていた。


 さっきの箇所から読み返した。何度読み返しても頭に入らない。これまで読んだところも忘れてしまった。


 過ぎたるは及ばざるがごとしと言うではないか。これまでは過ぎていたのだ。欲望のままに動き、自制心が無かった。


 自己の管理が出来なくて、医者は務まらない。患者に自制を促すのが医者の仕事。自分が出来なくてどうする。


 そうだ、自制だ。それは止めることでは無い。回数を減らせばいいのだ。5日に1回とか10日に1回。ひと月は無理だ。


 10日に1回にすれば良い。こんな簡単なことがどうしてわからなかった。回数を減らせば良い。止めることは無い。


 新たな結論に気持ちが軽くなった。おちかに、つい強い口調になったことを反省した。


「おちかさん、寒くないか?」


「今日は特別寒いです。足が冷たくて困ります」


 おちかは声をかけられて嬉しくなった。何か気に障る事をしたのではないかと、心配していた。


「それはいけないな。温めてあげよう床に入りなさい」


 おちかは嬉しそうな顔をして立ち上がり、直ぐに帯を解き、薄い朱色の長襦袢姿になり寝床に入った。


 俊介は医書を閉じるとおちかを横目で見た。見慣れてはいるが、朱色の長襦袢は悩ましい。


 立ち上がると寝床に行き、おちかの隣にそっと身体を入れた。すぐに足を絡めた。


「冷たい足だね。両方入れなさい」


 片足で手繰るようにして、おちかの片足を自分の両足の間に入れた。おちかはもう片方の足をそっと入れて来た。


 俊介はその姿勢でおちかの胸を開いた。むっと熟れた女の匂いがする。片方の乳を吸った。


 おちかは背筋に光が走った。両手で俊介を覆うようにしがみついた。乳は両手で掴まれ交互に吸われた。


 温められるはずの両足は自然に開いていた。俊介の昂まった分身が時々太腿に当たる。おちかは待っていた。


 俊介はもう我慢がならなかった。添える片手ももどかしく入って行った。


 おちかは背筋に光の束が入ったような気がした。俊介は狂ったように動いた。


 おちかはいつもに無い激しさに自分の身体が溶けて行くようだった。その時、身体の奥に何かが強く弾けた。


 光の束は背筋を通り抜け頭に走った。おちかは意識が一瞬に遠くなった。


 俊介はぐったりとおちかの横に身体を移した。今夜から節制するとの決意が、逆に欲情を高めたようだ。


 そして、思い直した。自制は明日からにする。今夜は思い残しの無いように思う存分するのだ。


 そう思う俊介の身体はもう完全に高まっていた。明日から節制すると思うと、我慢がならなくなった。


 だらりとなったおちかの身体は、俊介の精とおちかの湧き水でたっぷりぬかるんでいた。ぬるっと一気に入った。


 おちかはぎょっと目を開けた。恍惚の最中に突然の事である。まさか直ぐに入って来るとは思もいもしなかった。


                       つづく

次回は1月29日火曜日朝10時に掲載します