Shopping Cart
Your Cart is Empty
Quantity:
Subtotal
Taxes
Shipping
Total
There was an error with PayPalClick here to try again
CelebrateThank you for your business!You should be receiving an order confirmation from Paypal shortly.Exit Shopping Cart

      誤解 7.

 加奈子の背中を押すようにして奥の部屋に入った。押し入れを開け敷布団を出して敷いた。


「ね、どうしたの?」


 わかっているくせに聞いた。押し倒すように横にさせられスカートをめくるといきなりショーツを剥ぎ取った。


 下腹部へ口をつけ花弁を舐め始めた。そうしながら片手でズボンとトランクスを脱いだ。


 加奈子は心地良かった。電流がぴくぴくと走るようだ。それに連動するように愛液がじゅんじゅんと溢れてくる。


 あまりの心地良さに自然に足が開いた。そこへずんと樋口の分身が奥まで入って来た。思わず声を出した。


 樋口はその声に構わず強引に身体を上下した。凄い勢いで動いた。加奈子は苦しいような心地良さに喘ぎ続けた。


 樋口が突然呻くように声を出した。あっけなく動きは止まった。身体の奥がじわっと温かくなって来た。


 あたしまだなのにと恨めしかった。樋口は身体を外して横に寝た。外したところから一緒にとろっと流れて来た。


「ごめんね。もう出ちゃった」


「良いのよ。でも急にどうしたの」


「わからない。急に愛おしくなったんだ。ごめんね」


 翌朝、加奈子は樋口を送り出した後、妊娠したことが嬉しくて郷里札幌の両親に知らせようと思った。


 しかし、両親には結婚したことすら知らせてなかった。それは12年前のことがあるからである。


 当時、結婚するつもりの相手がいた。高校時代の同級生で、同じ札幌に住んでいた。彼は大工をしていた。


 30歳を前に結婚しようと、彼は加奈子の両親へ挨拶へ行った。母は話をしたが父は一言も話さなかった。


 彼は言った。娘を嫁にやる父親というものはみんなそうだよと、謝る私を逆に慰めてくれた。


 父はどうしても承諾しなかった。母がどんなにとりなしても駄目だった。理由を聞いても話してくれなかった。


 彼は言った。結婚は僕たちがするんだ。親の承諾が無くても出来るんだよ。僕たちは結婚しようと言った。


 私が説得するから少し待ってと言うと、わかった待ってると言ってくれた。3か月経っても駄目だった。


 彼は言った。僕らの結婚だよ。反対はしょうがない。問題は君だ。親の反対があっても大丈夫か?


 私は言った。母は賛成よ。父だけだからもう少し待って。後、ひと月で良いからと答えた。


 それから二カ月経った。父は承諾してくれなかった。彼は言った。


「結婚しよう。お父さんと僕とどっちが大事だ?」


「あなたに決まってるでしょう。でも、もう少し待って・・・」


 もう少し待ってと同じことを言うしかなかった。彼との間はぎくしゃくし始めた。会っても言葉少なになった。


 彼と会うことが苦痛になっていた。会うことが少なくなり、いつの間にか電話すらなくなっていた。


 2年後、彼が結婚したと友人から聞いた。


 今考えれば、お互いに本当に愛し合ってていたのかと思う。ひょっとすると父は見抜いていたのかも知れない。


 思い切って郷里に電話をした。母が出た。


                     つづく

次回は2月5日金曜日に掲載します