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     恋の終わり 2.

  「気付いてくれないと言うことは、身近にいるということだね。身近の人と言うのは逆に告白は難しいかも知れないな」


「そうなんです。第一、女の私から言えません」


「ほう!結構古風なんだね」


「でなくて、告白して良い方向に行くとは限りません。それが怖いのです」


「ふーん!吉野君を振るような奴がいるとは思えない」


「どう言う意味ですか?」


「美人で、聡明で、性格が良い。おまけにスタイル抜群で非の打ちどころがない」


「それって褒めてます?」


「そのまま言っているんだよ。君は素敵だよ。その男が羨ましいな」


 吉野は急に黙った。そして、意を決したように呟いた。小さな声で、


「好きです」


「うん?なに?なんか言った?」


「何でもないです。ごめんなさい」


 吉野は軽くいなされたと思った。男は入社時から色々と世話を焼いてきた。係長として当たり前のことである。来年は課長昇進の噂もある。四十歳で課長は早い方である。


「カシスハイお代わりどう?」


「いえ、今日はこのくらいにしておきます」


「どうした?体調でも悪い?」


「はい、少し気分が・・・」


「それはいけない!ごめんね。具合悪いのに良く付き合ってくれたね」


 菊池は吉野の顔が苦悩に歪んだいたのを気付かなかった。


「菊池さん、私、先に帰ります」


「新宿まで送って行こう。ちょっと待って」


「いえ、今日は寄るところがありますから、お先に失礼します」


「大丈夫?またの日にしたらどう?」


 次の日から吉野は、菊池が昼食にさえ、誘っても応じなかった。


                                  つづく

次回は5月26日金曜日です。