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            心の花 10

 小さなテーブルに二人は向かい合った。カレーは木田は夢中にさせた。それほど美味しかった。


 そのカレーは肉と野菜がゴロゴロ入っていた。辛さより甘めで、旨味のある優しい味のカレーだった。


「お代わりいかがですか?」


 杉野はにっこり笑いながら片手を差し出す、


「お願いします。美味しいですね!」


「ありがとうございます。美味しいって初めて言われました。でも、一人ですから当たり前ですね。うふふ」


「もったいないですね。こんなに美味しいカレーを一人で食べるなんて」


「嬉しい!これからカレーを作ったらお呼びしますね。良いですか?」


「はい!是非お願いします」


 杉野の思いがけない言葉に、天にも昇るような気持ちになった。


 二人は連絡のためメール交換をした。


 それから三か月が過ぎた。カレーの日だけでなく、今日はすき焼き、牡蠣鍋、おでん等と週に2回は一緒に食事するようになった。


 今日はクリスマスイブ。二人で初めての外食。木田の提案である。


 所はホテルの展望レストラン。遠く広く輝く夜景が綺麗だった。木田はなぜか妙に改まっていた。


 二人はシャンパンで乾杯をした。


「杉野さん、これプレゼントです」


「えっ、何でしょう?戴いて良いのかしら?」


「どうぞ!気に入っていただけるかどうか?」


 杉野もプレゼントを用意していた。


「どうぞ!私もプレゼントです」


 二人は同時に開けることにした。


 木田のプレゼントはネックレス。キラキラ輝くダイヤのヘッドが付いていた。


 杉野のプレゼントはネクタイ。臙脂色を基調にしたシックで品の良いネクタイだった。


 嬉しそうに早速付けてみる杉野に、


「結婚して下さい」


 木田は杉野をしっかり見つめて言った。


「私で良いのですか?」


「結婚して下さい」


 木田は繰り返した。


「はい!よろしくお願いします」


 杉野は目頭が熱くなり涙がこぼれ落ちた。


 遅咲きではあるが、二人の心の花は夜景にもまして、咲き輝いていた。            


                            終わり

次回新作は3分短編です。10月6日金曜日朝10時掲載です

◎ライブ出演のお知らせ

10月10日 シャンパーニュ 19時からです

  新宿3丁目駅徒歩5分 03-3354-2002

10月19日 アバンセ 19時からです

四谷3丁目駅徒歩7分 03-3352-2248

♪歌も小説と同じです。曲と歌詞の心を大切に唄います