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   女の誤算1

  紗江子には計画があった。


 男には一生の計画が人生となる。それは夢といっても良い。


 女にはいまだに結婚をして幸せな家庭を得ることが、女の幸せと言われている。


 果たしてそれは幸せと言えるか?男は能動的な人生であり、女は受動的な人生であるとも言われている。例外はあるがほぼ全体である。


 21世紀になり文明は大きく急速に変わった。スマホは生活の中心となった。また、炊事・洗濯・掃除には殆んど手がかからない。コンビニやコインランドリーはどこにでもある。


 音楽も映画も本も情報として簡単に手に入る。極端な話だが、何の不自由もない。


 仕事はパートを含めて何でもある。女性が受動的でいる理由があるのだろうか?


 紗江子は来年四十歳になる。これまでに、心を痛めた恋を二度した。もう、男なんかいらない。邪魔なだけだ。


 しかし、将来のことを考えると不安が残った。年老いたらどうしよう。一人での生き方は寂しくないだろうか?


 紗江子は女性の特権を見つけた。


 それは相手に関係なく子供を出産することに始まる。人口減の日本では子育て制度が充実している。


 出産手当に始まり、母子家庭援助金に子供手当て。そして、子供は高校生まで授業料免除。調べてみると生活は一人暮らしより楽になるようだ。


 紗江子は計画をした。四十歳で出産すると生まれた子供は、紗江子が五十八歳のとき成人となる。まだまだ若い。


 恋愛抜きで良い。子供が欲しいと思った。


 (十八歳成人。早ければ2021年から施行される)


 これから一年計画で妊娠することを決めた。


 紗江子はまだ見ぬ子供のことが頭を占めた。明日への希望が明るく広がって行った。


                     つづく