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  マスク美人 12.

「私達知り合ってまだ2か月です。私の事、まだ何にもわかってらっしゃらないと思います。それでも良いのですか?」


「僕は森山さんが好きです。好きになることに期間の長さは関係ありません。貴方の全てが好きです。何もかも」


 森山は今まで男の人には縁がなかった。美人に生まれなかった自分が悲しかった。一生独身でも良いと思っていた。


 信じられないことが起きている。私を好きになってくれた人がいる。その人に結婚を申し込まれている。夢かしら。


「本当に私で良いのですか?」


 信じられなくて、また同じことを訊いた。自然に目が潤んで来た。その潤んだ目で山本をじっと見つめた。


 山本はその潤んだ目をみて、泣きたいほど愛おしくなり身を乗り出して森山の右手を両手で握りしめた。


「僕と結婚して下さい。お願いします」


 森山は身体に電気が走るような感動を覚えた。もう遠慮や謙遜はしない、心のままに応えた。声は震えていた。


「はい、よろしくお願い致します」


 言い終わると、たちまち涙が溢れて来た。身体から力が抜けたようになり俯いて泣いた。


「ありがとう!本当にありがとう!必ず君を幸せにする」


 山本は両手で森山を力いっぱい抱きしめ口づけをした。その口に涙が伝い流れて来た。せつなくて堪らなくなった。


 森山をぎゅっと抱きしめると、口を離し頬を寄せそのままそっと押し倒した。その時、思いがけない言葉を聞いた。


「お願いがあります。シャワーをお借りしても良いですか?」


 山本の手が止まった。


「どうしたの?」


「こんな私ですが、せめて綺麗な身体を貰って頂きたいのです」


「僕はそのままで良いよ」


「いえ、シャワーを浴びさせて下さい」


 森山はバスルームへ案内された。胸を洗いながら不安になった。もう若くは無いの。それに初めてなの・・・。


 服を着て部屋に戻ると布団が敷いてあった。その横に山本が座っている。部屋が暗い。黙ってその横に座った。


「僕もシャワーを浴びて来るね。僕たち結婚するんだよ。寒いから布団に入っててね」


 薄暗い中に山本がにっこりして言うのがわかった。結婚するんだよと聞いて、神聖な気持ちになり不安が消えた。


                      つづく

掲載が遅れて申し訳ありませんでした。システム故障がまだ直っていません。不安定の中での掲載です。問題が起こる可能性が大きいです。その際はご容赦お願いします。

次回は11月27日金曜日朝10時に掲載いたします