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      すれ違い 2.

 二次会に彼女は来なかった。水野は気が抜けたような気持ちになった。当然彼女も出ると思っていた。


 周りを見渡すと11人しか出席していない。女性は2人だけだ。殆どが妻帯者だ。出席しないのは無理もないと思った。


 帰るとすぐにメールした。


〝山口君に会えて嬉しかった。実は二次会でも話が出来るのを楽しみにしていました。出席なく残念でした〟


 すぐに返信が来た。


〝ごめんなさい。明日東京へ戻りますので帰りました。楽しい時間をありがとうございました〟


 水野は返信メールが嬉しくて、何度も読み返した。そして、返信する理由はないかと考えた。迷ったがメールした。


〝僕は明後日東京へ戻ります。またお会い出来たらと思います。同じ中野ですので是非よろしくお願いします〟


 送信後、後悔した。是非よろしくお願いしますと書いてしまった。もっとさらりと書けなかったのだろうか。


 山口はそのメールを見て、婚活番組を思い出した。是非お願いしますは、求婚男性が必ず言う言葉である。微笑んだ。


〝良いわよ。また連絡下さい〟


 水野は後悔していた矢先の承諾メールである。天にも昇るような気持ちとであった。しつこいと思ったがメールした。


〝今度の日曜日いかがでしょうか?〟


 水野の速攻メールに山口は何だか可笑しくなった。同時に心が温かくなった。


 山口は失恋して4年目になる。人生は曇りが続くものだと思っていた。今、ぱーっと日が射して来たような気がした。


〝はい、時間と場所を知らせて下さい〟


 そのメールを見て飛び上がらんばかりの気持ちになった。彼女の気が変わらないうちに返信しなくてはと焦った。


〝中野駅北口改札に、朝10時にいかがですか?〟


                       つづく

 次回は10月25日金曜日朝10時に掲載します