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   あなたは恋を知らない 3

 とっさに何と答えて良いかわからなかった。


「それは僕の場合です。貴女は素敵な人です。逆にお一人なのが不思議です」


「それって、ほめていらっしゃるの?」


「そうです」


「でも結果は同じですよね」


「ごめんなさい、余計な話でしたね」


「良いんです。実は私も親兄弟がうるさいのです」


「そうでしょうね。縁談を断るのが大変でしょう?」


「貴方様はどうですか?あれ?貴方様と言うのなんか変ですね。お名前お聞きしてもよろしいですか?」


「僕は田村啓二と言います。実は僕も思っていました。でもお聞きしては失礼かなと思いまして」


「どういたしまして、私は香山麗子と言います。田村さんは、縁談のお話しはどうなんですか?」


「ありません。でもこの質問は僕が先ですよ。独身主義と決めたわけでは無いのですが、結婚する必要がありません」


「思いがけないお話になりましたけど、私も同感です。結婚する必要性ってありますか?」


「僕はないと思います。しなくても不自由はありません。好きなように生きたいと思います。人生は一度限りです」


 麗子には胸のすくような話しであった。しかし、同じことを両親に言って悲しまれた。怒られた方がどれだけ良かったか。


 田村は彼女に縁談の話を聞くのを止めた。聞いても答えは決まっている。嫌な気持ちを蒸し返すだけだと思った。


 話を音楽の方へ導いた。彼女はYOSHIKIの大変なファンだった。田村はその名前すら知らなかった。


 XJAPANのメンバーと聞いて、小泉元首相がファンだったことを思い出した。田村はロックは嫌いだった。


「香山さん、お腹空きません?良かったらご一緒していただけません?」


 やっぱり来た。これがナンパと言うのだわ。食事くらい良いわね。経験してみようかしら。


「そうですね。どこか良い所ありますか?」


「はい、この上の階がレストラン街です。行ってみましょう」 


                                つづく

次回は6月29日金曜日朝10時に掲載します